中国の干ばつをめぐる報道で、露骨な情報統制があったと中日新聞が書いていた。
中日新聞は昨年の8月に新疆ウイグル自治区を取材中の記者が武装警察に拘束され、暴行を受けた事件以降、中国政府の圧力を恐れない積極的な報道姿勢が見られる。
身内がやられたから、面子にこだわっているだけと言うかもしれない。
しかし、そのプライドすら持ち合わせていない報道機関があるとしたらどう思うだろう。
中日新聞の記者と一緒に、日本テレビの記者も拘束と暴行を受けた。
ところが暴行を受けた日本テレビはどうしたかというと、ジャニーズの櫻井翔にプレスパスを渡して五輪取材をさせた。
週刊誌(失念)によれば、世界中の記者からひんしゅくを買っていたという。
プレスパスはIOCや中国政府が発行する限られたもので、当然それに見合った取材を行うべきものと考えられているからだ。
北京五輪の直前にはチベット暴動、聖火リレーに対する反対運動、爆弾テロなどが発生している。
プレスパスを与えられたものは、こういった事件を取材して報道する権利と義務があるのだ。
そしてそれを実行していた中日新聞と日本テレビの記者は体を張って取材し、暴行を受けた。
彼らのプレスパスと、櫻井のプレスパスが同じものであっていいはずがない。
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