「空から日本を見てみよう+」を見てましたら、草津温泉の恐ろしい現実について解説してましてね。
強酸性の温泉が流れる川には魚も住めないとか、川に石灰を毎日53トン流して中和してるけど、ダムに溜まった生成物を取り除くのがとても大変だとか。

空からゆるりと観光案内的に紹介するのが番組の趣旨なので詳しいことは触れられませんでしたけど、この中和事業は下流に八ッ場ダムなどを建設するため、無理やりやっているのですね。
ダムを作るコンクリートはアルカリ性なので、酸に浸かると急激に劣化して崩壊しますから。
中和を続ける限り大丈夫なんでしょうけども。

また温泉町の電気屋さんもレポートしてまして、家電製品をバラして配線コーティングのサービスをしていると。
草津温泉には硫黄泉もありますので、空気中の硫化水素が銅線を腐食するんですね。
電気屋さんの地域密着独自サービスに感心する一方で、そこまでしないと家電すら使えないことに衝撃を覚えました。

表面上はのどかな温泉地なんですけど、裏では自然と戦っているのですね。

追記
酸でダメージを受ける建築物の例として番組に出てきて知名度もある八ッ場ダムを出しましたが、あくまで一例で酸の影響を受ける建築物は他に多数あります。

中和事業 | 品木ダム水質管理所 | 国土交通省 関東地方整備局

るるぶ群馬'14 (国内シリーズ)
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