「援助貴族は貧困に巣喰う」という本に、1987年に発覚したユニセフの児童売春行為について記載があった。

当時UNICEFのベルギー委員会の所長であったジョス・ベルビークは特権と信用のある地位を利用して、「猥褻行為並びに子供を使った乱交を扇動した」罪で逮捕された。その後、彼は有罪となり執行猶予二年が言い渡された。しかし上告の後、この判決は証拠不十分で破棄された。もう一人の職員は10年の判決が言い渡されたが、この判決は支持された。警察は委員会の事務所のある建物の地下室に作られた秘密の写真スタジオを発見した。スタジオは子供のポルノ写真を撮影するのに使われていた。子供の多くは第三世界から連れてこられたのである。1000枚以上の写真が、ヨーロッパ15カ国の金持ちの顧客400名の郵送リストと共に押収された。リストはUNICEFのコンピューターに記録、保存されていた。コンピューターは性行可能なティーンエイジャーのカタログのためにも使われていた。P176

ユニセフから子供を守るために、私たちができることは何だろうか。

日本ユニセフ協会・特集 子どもポルノから子どもを守るために

欲望のゆくえ 子どもを性の対象とする人たち
欲望のゆくえ 子どもを性の対象とする人たち