クローズアップ現代で「貧困狙う“闇の病院”」
ホームレスを拾ってきて生活保護を受給させ、過剰な検査や治療で荒稼ぎする「病院の貧困ビジネス」とも言えるメソッドを紹介。
医療費の請求先は国や自治体なので取りはぐれがないし、ホームレスも病院を追い出されたくないので文句をつけられることもない。
こうした病院は全国に広がり、独自のネットワークを築いている。
奈良県の山本病院もそんな病院の一つだが、行っていない手術の診療報酬を請求したとして理事長らが逮捕。
さらに不必要な手術を強行し、患者が亡くなった件で捜査中だという。
コメンテーターとして出演した学習院の鈴木教授は番組では言い足りなかったと、ブログで詳細に解説。
- 高齢のホームレスは診療の利幅が大きい。
- 自己負担が全く発生しないため、モラルハザードが起きやすい。
- 診療報酬のチェック体制の不備。
この3つの理由が、病院を貧困ビジネスに走らせるという。
また生活困窮者が病気を悪化させて病院に担ぎ込まれるよりも、保険料を免除して治療を受けさせた方が安上がりになると提案している。
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クローズアップ現代「貧困狙う“闇の病院”」で言い足りなかったこと 学習院大学教授・鈴木亘のブログ(社会保障改革の経済学)
