痛いテレビ

テレビでやらないことをつついていくよ

MMRは子供に有害?最後の希望はデジタル戦士



2007年にイギリスの高級紙オブザーバーが、自閉症の罹患率が増加した原因はMMRワクチンにあると報じた。

しかし若き医師ベン・ゴールドエーカー(Ben Goldacre)が「バッド・サイエンス」でまったくのいんちきだと指摘、オブザーバーの信頼性は失墜した。

ダミアン・トンプソンの「すすんでダマされる人たち(Counter Knowledge)」は、このようなデマあるいはガセねたあるいは陰謀論に踊らされる人について書かれた本だ。

911はアメリカの自作自演という「ルース・チェンジ」、AIDSを作ったのはCIA、AIDSに効くのはマルチビタミン、インテリジェント・デザイン、ダヴィンチ・コード、新大陸を発見したのは中国人「1421」、ハンコックの「神々の指紋」といったカウンター・ナレッジ(反知識)は世界中に、驚くべきスピードで広がっている。

針にアロマに中国医療、カイロプラクティックに副交感神経にデトックス、ホメオパシーにリフレクソロジー。
イギリスで大ベストセラーとなった「オーガニック・ダイエット−食べ物があなたをつくる」を書いたジリアン・マッキース「博士」は、ゴールドエーカーにアメリカの無認可校から通信教育で取得したものだと暴露された。

そしてこういった陰謀論を国家元首が真に受けるというしゃれにならない現実。
イランのアフマエディーネジャード大統領は「ルースチェンジ」を信じたか、ブッシュ大統領に公開状を送りつけた。
南アフリカのムベキ大統領はAIDS陰謀説とビタミン有効説を信じ、抗レトロウィルスが国民に投与されるのを全力で阻止。
胡錦涛は2003年にオーストラリアで「遠い昔、1420年代に中国明朝の遠征艦隊が、ここオーストラリアの海岸に到着した」と議会で語った。

宗教や政治に利用され、巨大な産業と成長し世界中に広まり続けるカウンター・ナレッジ。
しかしカウンター・ナレッジはブログのゲリラ攻撃に弱いことが明らかになってきた。
著者のトンプソンはカウンター・ナレッジと戦うのは、こうしたデジタル戦士だとしている。

すすんでダマされる人たち ネットに潜むカウンターナレッジの危険な罠

関連

ベン・ゴールドエーカーのサイト「Bad Sience」

MMRについて。

森臨太郎の考え方: 英国の医学雑誌

子供向けIDサイト「Kids 4 Truth」

ルース・チェンジ日本語版「911の嘘をくずせ」

この本の解説はこの人。

大槻義彦のページ ―大槻義彦公式ブログ

各書評など

極東ブログ: [書評]すすんでダマされる人たち ネットに潜むカウンター

404 Blog Not Found:反「反知識」- 書評 - すすんでダマされる人たち

『すすんでダマされる人たち』が紹介されました [こちら日経BP出版局]



談志「テレビなんてもの食ってるか、やらせのクイズばっかりだろ」

久米宏のテレビってヤツ「ばっかり」に立川談志。
テレビはグルメとクイズ番組ばかり、クイズに出たら向こうから答え教えやがると茶化した。

談志は亀田もやらせってバカにしてた。

テレビ広告の到達単価は1円


グーグルに勝つ広告モデル (光文社新書)

新聞の折り込みチラシが安くて5円ぐらい?
それと比べると確かに安い。
でもPV単価0.1円とか成果広告もあるネットと比べると割高感があるかも。

1時間番組のあるあるのスポンサー料が1億円で、視聴率10%で1000万人とすると、CM10個。
だいたいそんなかんじ。
でもクソ番組を視聴することで被った被害額は1000万人×時給1000円として100億円、プラス健康食品につぎ込んだお金。
軽く100倍以上の損害が出るのだから、広告ビジネスモデルは罪深い。

あんまりテレビ広告を出さないBMWのケースに触れ、理由は費用対効果が悪いからと。
高価な車だからテレビを見てる人のほとんどが買えないし、お金持ってる人はあんまりテレビを見ない。
同じく富裕層をターゲットにしたレクサスも同じ広告戦略をとっている。

そしてマスコミからネットへのシフトに警告。
Wikipediaの例を出して、便利だけど元ネタに金が回らなくなったらどうすんのと。
このあたりの情報タダ乗り論は切り込み隊長も憂慮してらっしゃるところです。

関連

単価は10年で100分の1に、ネット広告に「One to One」の弊害 日経ビジネス

痛いテレビ: J−CASTのソースロンダリング

鳥越俊太郎さん以外、一切小沢一郎に声をかけないでください

伊集院光がラジオで小沢一郎が出演したスーパーモーニング裏側を暴露。
収録に際して、口止めがあったとも。

レイシストは魔法の合言葉

以前にも軽く紹介した「アフリカ・レポート」という本はとても面白いので改めて紹介。
主な内容は

  • ジンバブエのムガベ大統領大活躍!
  • 「防弾チョッキは飾りじゃない」南アフリカ
  • 新しい植民地の形、アフリカに巣食う中国人
  • 中国人の密猟を阻止せよ!アワビ犬
  • 歌舞伎町のナイジェリア人「まず日本人女性と結婚しろ」
  • ただでものを配るのは援助じゃない
  • アフリカで産業を育成する日本人を中国人がジャマ

そして福田首相がODA倍増をぶち上げてたけど、ムガベ大統領夫人がロンドンで豪遊する資金になったりするだけ。
いやむしろ普通のアフリカの大衆が苦しむことになるからやめてくれと。

アフリカの政府関係者に腐敗を指摘しても、帰ってくる答えはみな決まって「あなたはレイシストだ」
僕らの暴君ムガベ大統領もG8の非難声明に「G8はレイシストだ」
どんな悪事も包み隠してしまう「レイシスト」は、まるで魔法の合言葉だ。

アフリカ・レポート―壊れる国、生きる人々 (岩波新書)
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