堺市で家の前の私道にバリケードを作ったり通せんぼしているおじさんが自転車の男性を突き飛ばして逮捕された事件。
ワイドショーがバリケードおじさんと通ろうとするババアとの戦いを面白おかしく流していましたが、おじさんは一方的な加害者というわけではなく、被害者の一面もあるんですよね。

通行妨害し自転車男性押し倒す 傷害容疑で男を逮捕 堺 産経ニュース
自宅前の道路に「私有地」と書き見張り、自転車で通ろうとした男性押し倒す MBS

場所は報道されてますが、堺市立福泉上小学校の西のあたり。
地図を見ると、あまりよろしくない分譲業者が工場跡地っぽいところを細かく切って売り出したという印象。
ギリギリまで家を建てるため、横長にズラーッと家を並べて、南北の道を開けていないのがすごいですね。
おじさんの家は西が間口なので、流石に道を作らないとダメなのですが、そこが唯一の通り道みたいな感じになってしまっている。

https://www.google.co.jp/maps/
私道トラブル_LI


本来なら開発業務が作った道を市に寄付して公道にしてもらうのが一番いいのですが、こういう細い道は貰ってもらえません。
しかし隣近所の人が通れなくては困るので、道路の土地は隣近所の共有としてお互いに通行を許可するという念書を書かせて業者は販売したと思われます。
家の前の道はバリケードおじさんの所有ではあるのですが、持ち分は一部で、他の共有者の通行を妨げる権利は無いはずです。
バリケードおじさんは細かいことを忘れてしまっているのでしょう。
テレビなども一部間違えて報道しているぐらいなので、仕方ないといえば仕方ないですが。

結論としては、バリケードおじさんは往来妨害や暴力でアウト。
しかし酷い区割りで販売した業者の責任もありますし、そんな業者から買った付近の住民もどうかと思います。

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