15名が犠牲となった軽井沢バス事故。
安全性を軽視した過剰なコストダウンが事故を招いたのではないか、若者は安すぎるバスツアーに気をつけて欲しいと通夜で遺族。

スキーバス事故で犠牲 阿部真理絵さんの通夜 NHK
今回の事故については、憤りを禁じ得ませんが、多くの報道を見ていると、今の日本が抱える、偏った労働力の不足や、過度な利益の追求、安全の軽視など、社会問題によって生じた、ひずみによって発生したように思えてなりません。今回の事故については、警察によって原因と責任の追及がなされ、また、行政による旅行業者の問題の洗い出しや、改善が行われることを期待しておりますが、すぐによくなるものではないと思っております。きょうも多くの若者がバスツアーに出かけているでしょう。ぜひ、自分の身は自分で守るということを考えてください。優先順位を間違えないこと、安全は『マスト項目』であり、費用削減は『ウォント項目』であることを冷静に考えてほしいと思います。



しかし別の遺族は娘が死んでなお「格安でも満足できる旅行を提供してほしい」と発言。
海外旅行など故人の豊かな生活も報じられたことから、富裕層の過剰な搾取が招いた事故で因果応報だという心ない批判もネットでは見られた。

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 バス会社に対しては、「怒りで後ろ向きになるより、前向きでいたい。ただ、学生が親への配慮から格安のツアーを選ぶのは自然なこと。その自覚を持って格安でも満足できる旅行を提供してほしい。娘たちの死を無駄にしてほしくない」と気丈な口ぶりで語った。



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