新規事業を任せていた社員が同業他社に転職したので激怒したと、サイバーエージェント藤田社長。

私が退職希望者に「激怒」した理由  (藤田晋氏の経営者ブログ)日経
そのオファーが「自分にとって最後のチャンスだと思った」という理由でしたが、とても自己中心的な考えです。「チャンスをつかむ」という個人的な理由を優先し、今の仕事や関係している社員、取引先に対しての責任を途中で放り出すことを、私は簡単に許すわけにはいきませんでした。

なかなかに珍妙な文章なのですが、重要な仕事を任せていた社員が突然辞めてしまうというのは、待遇や会社の将来性雰囲気が悪かったということで、経営の責任者が無能ということになります。
また仕事の責任うんぬんと言い出して退職させないようにするのは、ブラック企業でよく用いられている手法ですね。
この社員が億単位の損失を出したとも書いてありますが、無能な社員が退職するのは経営者にとって喜ばしいことですし、退職した人物の悪いうわさを流して圧力をかけるというのはいかがなものかと思いますし、そもそも無能な社員に仕事を任せたり管理を怠ったのは経営のトップである藤田さんの責任のような気もします。

同業他社への転職は困りますが、職業選択の自由との兼ね合いもありますから難しいですね。
就業規則に競業避止義務を入れておいたり、企業秘密の持ち出しが判明したら追い込むという手法が一般的でしょうか。
最近ですとデアゴスティーニから朝日新聞出版に転職した人が問題になっていました。

総合的に見ますと、サイバーエージェントは重要な仕事をしている人間でも逃げ出すような、労働者にとって魅力のない会社ということでしょうか。
まあアダルトゲームが収益の柱となってますしね。

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