フォアグラはガチョウを虐待して作る残酷な食べ物だとして、フォアグラ弁当を企画していたファミリーマートに動物愛護団体がクレーム。
同社はクレームを承け、発売の中止を決定。

フォアグラ弁当の発売中止 「残酷」指摘でファミマ - 47NEWS
Victory!ファミリーマートがフォアグラ入り弁当の販売中止を発表!

ガチョウの自由を奪って無理やりエサを流し込むことに違和感を感じないわけではないですけど、それを言い出すと最終的にはベジタリアンになって豆アレルギーの人は死ねということになります。
しかし人類は雑食性の生き物で、牛のように胃で微生物を培養できるわけでもありませんので、やはり動物性タンパク質は欲しい。
飼育環境を言い出せばニワトリをケージに詰め込んだり、牛を牛舎に詰め込んだりするのも動物の権利を侵害しているということになり、鳥や牛に快適な飼育環境を整えれば卵や牛肉が庶民の手に入る価格ではなくなります。
自然保護の観点で言えば生息数の減少が懸念されているウナギやマグロの食用禁止が優先されるべきでしょう。
またガチョウを原料とするものでいえば、ダウン衣料を販売しているユニクロに苦情を入れないのはおかしい。

などなど考えてみると、フォアグラを目の敵にするという行為は、結局のところ馴染みのある食べ物であるかという話になってきて、合理的な基準では判断できない。
つまり差別ですね。
クジラやイルカを食べる習慣のない欧米人が日本人を攻撃しているのと同じようなものでしょう。

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