ローマ帝国を範とし、大統領という皇帝の下に元老院という政治体制を持つアメリカ合衆国。
その統治の仕方もまたローマ帝国のやり方を踏襲したものであり、大戦後にアメリカの植民地となった日本にもそれを見ることができる。
俗に言う、パンとサーカスである。

大戦後、食糧難となった日本にアメリカから大量の小麦が援助された。
有権者である市民に小麦を配布したローマとは状況が少し異なるが、食料を与えることで支配権を強化するということに変わりはない。

そしてサーカス(見世物)と言えば、CIAの工作員「ポダム」こと正力松太郎が立ち上げた、民放テレビとプロ野球ということになるだろう。
これもローマの例に習い、無料での視聴、無料での観戦が基本とされた。
無料の娯楽を日本人は享受し、アメリカの支配を受け入れていくこととなる。

そして2009年、アメリカの飲食チェーン「マクドナルド」が数千人にハンバーガーの無料配布を行ない、テレビで無料放送されたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の試合に日本人は熱狂した。
2000年の時が流れても、人間というものは変わらないのだ。

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パンとサーカス - Wikipedia

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