「王シュレット」事件って、今考えるとあきらかに言論弾圧だよなと。

2003年8月13日、フジテレビのバラエティ番組「ワンナイR&R」で、ウォシュレットと王さんをかけた笑えないコントをやった。
かなり下品だったから苦情が来るのは想定内だったんだけど、当時のダイエーホークスのオーナー代行がキチガイだったため、せいぜい謝罪で済むはずの問題が「フジテレビ系列には日本シリーズを放映させない!」なんてことにまで発展してしまった。

だいたい王さんは怒っているどころか、番組を見てすらいないのだ。

 「野球界と芸能界を一緒にするからこういうことになるんだ。ボク自身は実際に(番組の映像を)見ていないが、かなりえげつないものだったと聞いている。対応? それは球団に任せているから(西日本新聞8月19日)」

しかし本人の代わりに、2人の犯罪者が立ち上がった。
強制わいせつで有罪判決を受けた高塚オーナー代行と、審判を暴行して起訴猶予処分を受けた星野さんだ。
野球を食い物にしている人間が出てくるあたり、これを好機と小さなミスをあげつらって、自らの権勢を強化しようとする意図が透けて見える。

この騒動で最終的にフジテレビの出した損失は数億円ともいわれるが、事件はこれで終わらなかった。
高塚オーナー代行はこの年、小久保を巨人に無償トレード。
不可解なトレードをスポニチが批判するが、これに対し高塚はホークスタウンの売店からスポニチを撤去させるという暴挙に出る。
これは明らかに言論弾圧だが、なぜかメディアは沈黙した。

そして2004年10月、高塚オーナー代行は複数の女性社員に対する強制わいせつで逮捕され、その任を解かれる。
センセーショナルな事件だったが、これまたメディアの扱いは小さかった。
これはフジテレビに対する恫喝が尾を引き、メディアが委縮したためではないだろうか。

関連

王シュレット事件 - Wikipedia

「王シュレット」騒動

高塚猛 - Wikipedia

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2003年(平15) なぜだ…小久保裕紀、巨人へ無償トレード スポニチ

日本で唯一、性犯罪者が自らの犯行を自慢した本。

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