「ならず者の経済学(Rogue Economics)」を読んでいたら、世界的な売春組織とか中国の偽物工場とか偽薬とか密漁とかの話に交じってU2のボノが批判されていた。

ならず者の経済学 世界を大恐慌にひきずり込んだのは誰か

ボノが主張している「アフリカ諸国の現金不足と債務返済不能が経済発展を防いでいる」というのは大きな間違いで、エコノミストに外交官に貧困撲滅運動に従事してきた人たちは強く反対した。
アフリカが受け取った5000万ドルは軍事クーデターや内戦の資金となり、特にジンバブエは受け取った援助15億ドルのうち13億ドルを武器弾薬に使ってしまったという。

80年代のエチオピアに飢餓をもたらしたのも内戦で、外国から受け取った18億ドルの援助のうち16億ドルが武器へと変わった。
その中にはチャリティーコンサート「ライブエイド(LIVE AID)」からの寄付金も含まれている。

そして著者のナポレオーニはこうつづる。

大衆を巻き込む”気分が良くなる”援助活動は、簡単に<ならず者経済>の餌食になってしまう。アフリカの国々では特にそうだ。それでもそうした活動の人気が衰えないのは、参加すると”自分たちは困っている人たちを助けているのだ”という錯覚を抱けるからである。

ライブエイドにも参加したU2のボノは過ちを顧みることなく、2005年のG8サミットでもファンを動員して債務を帳消しするよう圧力をかけ、イギリスのブレア首相は受け入れた。
また、オランダのタックス・ヘイブンを利用してイギリスでの課税を免れている偽善者だとナポレオーニは批判している。

ボノの劣化コピー、中田英寿。
彼もまたホワイトバンドを身につけ債務の帳消しを訴える一方で、タックス・ヘイブンに籍を置いている。
昨年、彼の望み通りスーダンのバシール大統領に武器の購入資金208億円が日本から送られたが、この結果に満足しているのだろうか。

(NHK海外ネットワーク)

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