ドキュメント 底辺のアメリカ人 (光文社新書)

「ドキュメント底辺のアメリカ人 オバマは彼らの希望となるのか」を読んでいると、日本でオバマのまねをしている人たちに違和感を抱く。
オバマを支持するマイノリティーたちは、みな移り住んできたアメリカという国を愛していた。
そして教育を受けたがっていた。

オバマ自身も留学生の父を持ち、けして裕福とはいえない祖父母の援助で教育を受け身を立てた。
教育の必要性を人一倍感じているオバマは、演説でもよく教育問題に触れる。
たとえばこんな具合に。

オバマ大統領、優秀な教師へ特別報酬? | YUCASEE MEDIA

 大統領は、米国の教育水準が他国に比べ、後れを取っていることへの懸念も示した。同時に、能力のない教師は立ち去るべきだとの持論も述べた。「失敗に報酬を与えるようなシステムは支持しない」と強調した。一方、教師労組は、特別報酬案について、教師が直面する挑戦は地域ごとに異なる上、教師間の競争にもつながるとして批判している。

「底辺のアメリカ人」にも、こんな演説がある。

「レベルの高い教師を確保し、彼らのサラリーを上げたいと思います。それがこの国の将来につながるのです」

アメリカの希望であるオバマは、教育こそ希望だと考え、教師に実力主義を導入しようとしている。

そして日本。
オバマのまねをして「チェンジ」と呼びかけている人は、全国学力テストを縮小し、教員免許更新制度の廃止を検討している。

関連

バラク・オバマ - Wikipedia

オバマが与えるアメリカ教育への希望/ファミメール寄稿

オバマはスピーチでよく教育の話をする。「確かに社会の構造は不平等だ。しかし社会だけのせいにしてはいけない。これは個人の責任でもある。親としての責任を今一度考えなければならない。親が第一にテレビを消し、子供にビデオゲームをやめさせ、まず宿題をさせることが先決ではないか。これを怠っていては、良い教育は与えられない。教育なしには成功はありえない」

底辺高校の卒業生が見た「オバマ」への希望:日経ビジネスオンライン

痛いテレビ : 中卒都市

痛いテレビ : 黙殺されたアル・ゴアの著作

鳩山代表「チェンジを」…6党首公開討論<2>

マンガ日狂組の教室−学校が危ない!! (晋遊舎ムック)