アメリカの大統領選は長すぎるけど、日本の衆議院選は少し短すぎるのではないかと思う今日この頃。
日本はもっとネットを選挙に利用するべきだと思う一方で、アメリカはネットの弊害みたいなところも出てきている。
「ルポ米国発ブログ革命」では、オバマの失言を明らかにしたことで、支持者から大きな非難を浴びることになったケースを紹介している。

ルポ 米国発ブログ革命 (集英社新書)

記事をアップするや否や、メイヒルのメールにはオバマ支持者から避難のメールが殺到し始めた。電話も次々と掛かり、留守電はあっという間にいっぱいになった。「裏切り者」「クリントン陣営の回し者」激しい罵倒の言葉を浴びせる支持者たち。大学生の娘のメールアドレスにまで、避難のメールは届いた。「気が狂ったような人もたくさんいて戸惑った」とメイヒルは「ワシントンポスト」の取材に語り、夫であるジェームス・ファウラーも「罵詈雑言には驚いた」とコメントしている。

重要なのはメイヒルさんがオバマ支持者だったという点。
オバマの不利になるようなことはしたくないが、書かなければ公平性を欠いてしまうという葛藤の末に記事を書いた。
その結果、熱狂的オバマ支持者に攻撃された。

 サウスパークでもネタにされるオバマ支持者

進んでいると言われるアメリカですらこの程度。
さらに言えば、オバマはテレビでも対抗馬を凌駕しており、ネットでの支持はその影響にすぎないという見方もできる。
アメリカよりもテレビの影響が遥かに大きい日本でネット選挙が解禁されたとしても、ネットが政治を動かすという日は来るのだろうか。

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