今回の大雪山系の遭難事故では、ネットのあちこちで喜びの声が聞かれた。
他にも中高年の登山マナーの悪さを指摘する声も多かった。
こうした増悪の感情はいったいどこから生まれてくるのか。

クローズアップ現代で提示された一つのグラフを見て、理解した。
登山とは高齢化問題なのだ。

この異常ともいえる急激な高齢化は、高齢者の金と時間が増大している一方で、若年層の金と時間が減少していることを示す。
非正規雇用のガイドが、年金リッチな高齢者の荷物を担ぐ登山は、正に高齢化社会の縮図。

そして一足先に超高齢化社会が到来した山では、もう老人を支えることができなくなってきているのだ。

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