楽天市場がなくなる日 (洋泉社ペーパーバックス)

asahi.com(朝日新聞社):他人のカードで楽天トラベル予約 容疑の男

 同容疑者は、北海道内のマンションの集合ポストからカード会社発送の郵便物を盗み、判別ソフトを使うなどして有効なカード番号を割り出していた。また、楽天トラベルのIDについては「約5年前に指定暴力団組員からCDでもらった」と供述しているという。

これに対する楽天の弁明。

本日の報道について 2009年07月15日魚拓

なお、一部の報道では、2005年7月に発覚した元出店店舗の従業員が起こした不正アクセス事件の際に持ち出された情報との関連をいだかせるような表現が見受けられますが、当時の情報にはお客様のID及びパスワードは含まれておらず、今回の事件とは関係はありません。

確認してみたところ、2005年7月に楽天から流出したのは住所、氏名、電話番号、購入商品、生年月日、クレジットカード番号で、IDは含まれていない。
しかし「約5年前」は普通に考えて2004年のことを指すと思われ、朝日新聞の記事から2005年の流出事件と関係があると読み取ることはできない。
容疑者の供述を信じるならば、別の流出事件があったのだろう。

楽天は朝日新聞の記事にケチをつける前に、社員に算数の練習をさせるべきなのでは。

追記

東京新聞の記事では2005年の事件と関連があるのではないかという記述があった。

東京新聞:楽天の流出情報悪用か 元組員 会員に成り済まし宿泊

 楽天をめぐっては二〇〇五年に顧客の住所や氏名、メールアドレスなど約三万六千件の情報が流出し、名簿業者などに売られる事件があった。同庁などは瓜生容疑者がこれらの顧客情報を使い、必要なID・パスワードを入手した可能性があるとみて調べている。

楽天が「一部の報道」としか書いていないので推測するしかないが、こちらでも警察庁が調べていると記述しているだけである。
いずれにしても楽天の個人情報が流出して暴力団に悪用されたという事実は変わらず、被害者に対して一言の謝罪もない楽天の企業姿勢は異常であると言わざるを得ない。

関連

痛いテレビ : 楽天、今度は読売の記者名を漏洩

Before

読売新聞の記事に関しまして

本日の読売新聞に、「楽天が顧客情報提供」という記事が掲載されました。

上新電機様をはじめ9社の企業様に対しては、お客様が購入されます買い物かごのステップで、「例外的にクレジット番号の開示を受け、独自に決済処理を行っております。 (http://www.rakuten.co.jp/com/faq/information /20050916.html)」というお断りをさせて頂いた上で、店舗様において独自に決済を行っております。

 尚、例外となっている取引先9社に関しては、上場企業などでやむを得ない事情のある企業と当該情報の取り扱い等に関し、覚書を交わした上で、非常に限定的かつ厳格に行っており、セキュリティーに関しては細心の注意を払っております。

読売新聞社の東京本社社会部の河村武志記者には繰り返し、上述のようなご説明をさせて頂きましたが、このような消費者の不安を煽るようなミスリーディングな記事を掲載されたことは大変残念であり、誠に遺憾です。

After

読売新聞の記事に関しまして

本日の読売新聞に、「楽天が顧客情報提供」という記事が掲載されました。

上新電機様をはじめ9社の企業様に対しては、お客様が購入されます買い物かごのステップで、「例外的にクレジット番号の開示を受け、独自に決済処理を行っております。 詳しくはこちら。(http://www.rakuten.co.jp/com/faq/information/20050916.html)」というお断りをさせて頂いた上で、店舗様において独自に決済を行っております。

 尚、例外となっている取引先9社に関しては、上場企業などでやむを得ない事情のある企業と当該情報の取り扱い等に関し、覚書を交わした上で、非常に限定的かつ厳格に行っており、セキュリティーに関しては細心の注意を払っております。