カンブリア宮殿 村上龍×経済人 社長の金言 (日経ビジネス人文庫)

いつも番組の悪口ばかり言っているが、ツッコミながらも一応見ているわけで、心底嫌っている番組は見ることも嫌なのでネタにすらならない。
嫌いというか、気持ち悪いと言ったほうが近いだろうか。
その番組はテレビ東京の「カンブリア宮殿」。

毎週ゲストにどこかの社長がやってきて、会社のPRビデオを流す。
社長の自慢話に村上龍と小池栄子がロボットのように相づちを打つ。
まさに全編これ広告といった趣の番組。
これでCMを流すのは2重取りで犯罪的だと思う。

似たような番組は他にもあるが、この番組の気持ち悪さは司会者の意志がまったく感じられないところにあると思う。
NHKのプロフェッショナルではアフロ茂木がとりあえず脳に話をもってったり、TBSの「がっちりマンデー!」では加藤がバカなりに自分の意見を一応話す。
しかしカンブリアにはそれがない。

この嫌悪感に一番近いのは、フジのものまね王座決定戦。
レベルの低いものまねでも、必ず審査員がほめる。
楽屋で挨拶してるだろうに、ものまねしてるときに後ろからご本人登場で、わざとらしく驚いてみせる。
あのなれ合いが気持ち悪い。

スズキの社長が出てきたときには、トヨタのCMに出てる小池栄子はお休み。
派遣切りにはまったく触れず。
うさんくさい会社も結構出てくる。

そんなカンブリアだが、なんと良質な番組と評価されて広告効果が高いという
まだ「悪魔の契約書にサイン」の方が、なんぼかましだったと思うのだが。

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