1月12日に開かれたNHK経営委員会の会議で、安田委員が日本の若者を立て直すため、法律でテレビの視聴を義務付けるべきとの考えを示した。
カンボジアで授業をしていると、目をきらきら輝かせて聞いています。その反応と同じように彼らはテレビも見ています。日本の国際放送を見ています。それはそこから何かを吸収したいということです。バラエティーではありません。生きる糧をもらいたいと思って、発展途上国の人はNHKの国際放送を見ているわけです。日本に期待しています。そういうところにバラエティー番組を流されると、はっきり言って日本人でも腹が立ってきます。日本は、いつの間にか文明が成熟しているので、今の日本の若者の接触者率を増やさなければならないとか言っていますが、私は、今の若者に徴兵制はだめとしても、徴農制とか、徴林制とか漁村に行けとか、そういう法律で、テレビの番組も何時から何時まできちんと見るということにすればいいと思います。この番組を見なければ会社に就職させないとか、抜本的に政策を変えないと、日本は本当に大変なところへ行くのではないかと思います。
安田委員は会議の後半で、カンボジアで横行していた盗掘を減少させるため、NHK京都放送局に番組を作ってもらったところ、盗掘する人が1人もいなくなり、番組の力を大いに感じたと自らの体験を語っている。