痛いテレビ

俳優の高岡蒼甫さんがフジテレビは韓国ドラマが多すぎると発言し、所属事務所を首になったことから始まり巨大なデモに発展した今回のフジテレビ騒動。
このあたりで事実関係をもう一度確認してみましょう。

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フジテレビの発表および総務省の見解によれば、外国人株主の持ち株比率の制限をフジテレビが超えているのではないかという点については、２割以上は議決権を行使できないよう名義書換を拒否できるということです。
韓国ドラマの放送時間が長かったり、局として極端な韓国押しをしているのではないかという点についてフジは否定、総務省は判断を避けています。

一昔前と比較して、韓国ドラマの放送時間が大きく増えたということは事実です。
韓国政府がコンテンツ振興策の一環として、海外プロジェクトに５０％の補助金をつけるなどしており、ドラマの単価も安いことからテレビ局のメリットも大きいのでしょう。
しかし日本で韓国ドラマがあふれる一方、韓国では日本ドラマの地上波放送が禁止されており、これは明らかな不公正貿易です。

そしてフジが番組の中で韓国押しをしているというのも事実です。
これが一過性のブームによるものなのか、フジ子会社が著作権を持っている韓国音楽をPRしているのか、それとも一部で言われているように韓国マネーが流れているのか、本当の理由は判断しかねます。
ただフジは原発マネーにどっぷりと浸かり安全性をＰＲし、福島原発トラブル隠し事件で引責辞任した南直哉元東電社長を福島の事故後も引き続き監査役に据えたり、破綻した牛肉オーナー商法の安愚楽牧場の商品を褒めたりしました。
過去には「発掘！あるある大辞典（日本テレワーク製作）」で実験結果を捏造したこともあり、疑われても仕方ないことをしてきたと言わざるを得ません。

フジテレビに関連して花王も批判の対象となっているのは、フジの番組についてスポンサーである同社に抗議した人が、「フジテレビを支持しております」と回答されたという理由から。
花王が一社提供するドラマの主役に「独島守護天使」の異名を持つキム・テヒの起用が決定していることも、同社への批判を強めています。
前述の「あるある大事典」も、花王が一社提供していました。

今回のフジテレビの問題は、韓国に対する反感といったもので片付けてしまわれがちです。
一部そうした方がいるのは否定しませんが、テレビ局に対して積もり積もった不信感がネットで増幅し爆発したと見るほうが、より適切でしょう。

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